日々の「家事の分担」というのはどこの家庭においても、かなりデリケートな問題のようです。
二世帯住宅ともなると、ちょっとしたことでトラブルになりかねないので、
事前に話し合っておいた方がいいかもしれません。
「完全分離型」の住宅でしたら「それぞれの家のことは、それぞれが行う」と分担が明解ですが、
少しでもスペースを共有する住宅であれば「掃除・洗濯・料理」などにおいては
分担内容などあらかじめ決めておきましょう。
例えば、
●「玄関など共有スペースの掃除」は各世帯が分担してする
●「ゴミ出し」は交代制で
●「料理」は朝食は子世帯、夕食は親世帯が担当
●「庭掃除」は子供がお手伝いする など
浴室などの水廻りは、共有しない間取りにすのもひとつの手段です。
ずいぶんラクになったと言う方が沢山いらっしゃいます。
それぞれに合った家事分担のスタイルを見つけましょう!
生活スタイルが異なる二世帯住宅に住むとなると
それぞれの世帯が共に快適に過ごせる空間づくりを考える必要があります。
一般的には子世帯のほうが夜型、親世帯のほうが朝型が多い傾向にあります。
必然と食事、入浴、睡眠など、生活時間がズレることになり、
想像以上に大きなストレスになることもしばしば…。
共有のスペースをバランスよく配置し、お互いのプライバシーを守れる空間にしたいものです。
ここで特に考慮すべきことは【時間】【動線】です。
【時間】
・玄関や浴室を共有する二世帯住宅ながら夜遅く帰宅することが多い場合は、
・直接出入りできる勝手口やシャワールームなどを設けると、ストレスが減らせます。
【動線】
・LDKを独立させる場合もお互いを招くことができる設えや動線にしておくと
・ストレスなく交流しやすくなります。
・寝室の上に浴室やトイレ、音が出る部屋を設けない上下階の間取り関係です。
・浴室や洗濯機などの水回りを上下の階の同じ場所に重ねることで、
・排水音が互いの世帯に迷惑をかけない間取りになります。
・吹き抜けは開放感が得られますが、生活音や会話が思った以上に筒抜けになりますので要注意。
このように、ちょっとした間取りの工夫で、
ストレスフリーの二世帯住宅をつくるためのキーポイントとなります。
二世帯住宅で重要視されることのひとつとして、やはり『プライバシーの確保』があげられます。
実の親子でも、それぞれのプライベート空間が守られないと
ストレスを感じてしまうことがありますよね。
『安心できるプライベートな部屋』『ひとりの時間を楽しめる空間』など
あらかじめ設けておくことはとても大事なことだと思います。
また子世帯と親世帯の寝室は、距離を空けたり、階を分けた方が、
お互いが干渉せず気兼ねなく暮らす秘訣のようです。
さらに、もうすぐお正月ですが、独立した子どもたちにとっての「実家」でもあるので、
子どもや親戚家族が集まって一緒に食事をすることもあります。
そんな時でもストレスを感じずに生活できるように、
ゲストルームを設けるなど予備の部屋を設けることも考えていいかもしれません。
これもストレスフリーの二世帯住宅をつくるためのキーポイントです。
最近、ハルクデザインには「二世帯住宅」を検討されている方に多くご来場して頂いております。
ますます、二世帯住宅に興味や関心を抱かれている方が増えているのではないかと感じます。
二世帯住宅といってもその家族構成はかなり多様化。
もしかするとシェアハウスの究極形といってもいいのかもしれません。
「二世帯住宅」で、お互いに満足して良好な関係で暮らすためには、
ご家族での事前の話し合いがとても大切になってきます。
将来は家族構成の変化や、生活環境の変化、家族の価値観の変化も訪れてきますので、
そこも見越しながら妥協せず納得いくまで話し合いをされることをおすすめします。
(その時、思いやりを忘れてはいけませんね…)
特に、光熱費やランニングコスト等の負担に関することや
プライバシーの線引きについての話し合いは欠かせないポイントです。
「気を悪くされそうで言いづらい」という場合は、こっそり私達に伝えて下さい。
それとなく、相手がどう考えていらっしゃるのか聞いてみますよ。
計画段階できちんと話し合い、思いを伝えて頂くことが、
ストレスフリーの二世帯住宅をつくるためのキーポイントです。
寒くなりおうちで過ごす時間が増えてくるこの時期、
ご家族でいろいろ話し合いされてもいいですね。
皆さまこんにちは。
今日は完全独立二世帯の玄関の位置について考えたいと思います。
生活リズムが全く違う二世帯には、『完全独立二世帯』をお勧めしています。
玄関二つ。
水廻り二つ。
それぞれの生活を楽しんで頂きたい。
そんな想いで間取りを考えるのですが、実は玄関の位置がとても大事なんです。
・玄関が対面している。
・玄関が横並びにある。
・玄関が上下同じ位置にある。
・玄関がお互い見えない位置にある。
どうですか?
あなたはどれが理想でしょうか。
玄関が近いと、お互いの出入りを自然と把握することになります。
良い距離感で、お互いの出入りを把握出来ることを良しとする家族。
隣の出入りが気になり、夜、無事に子が帰って来る音を確認しないと落ち着かない親。
互いに干渉しないよう、玄関の位置を離して設置する家族。
そのご家族に合わせて、玄関の位置は慎重に考えて間取りを考えるようにしています。
住んでみるととても大事なポイントになりますので、皆さん覚えておいて下さいね。
大平華子でした。