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2022年5月24日
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「二世帯住宅」の家づくりは、「単世帯」の家づくりとはちょっとだけ違います。

 

今回は、二世帯住宅を考え始めたばかりの方へ、

まずはウォーミングアップとして、心得て頂いたほうがいいかなと思うことをまとめてみました。

 

 

❶ スケジュールにはゆとりをもって!

二世帯となると人数が多くなるので

当然、意見・希望・要望が多くなります。これらを調整するのに時間を要します。

工事期間も、建物が大きくなったり、設備器具も増えるので、通常の1.5倍~2倍ほどです。

 

❷ 話し合いは大事です!

互いの気持ちを確認した話し合いをしましょう。

 

例えば…

■お金や名義、入居時期について

・自己資金を誰がいくら出すの?

・借入れは誰の名義で借りるの?

・親の資金援助はあるの?

・土地や建物は誰の名義として登記するの?

・実家を建て替えるとなると解体費用は? 仮住まいはどうする?

・入居時期は?

 

■土地の使い方について(建て始めたら変更出来ない配置計画に影響するためです。)

・お庭でやりたいコトは?(BBQスペース・家庭菜園)

・車は何台駐車するの?

 

■これからの打合せの仕方について

・互いに「話し合うべきことは何?」「干渉しないことは何?」を明確にすること

・「ここだけは譲れないコト」「大切にしたいコト」と思う点を洗い出すこと

 

これらを事前に話し合いをしておくことで、

方向性や家族のベクトルが合った状態でスタートできます。

共通の基準を持つことで、後々に変更することがあっても共通認識を基に調整することができます。

 

 

❸ 共有スペースの考え方で、二世帯住宅の種類(タイプ)の方向性が決まります!

ポイントは

「誰かがストレスを感じないか?」をチェックすることです。

・生活時間の違いを把握     ・インテリアの趣味嗜好の違いを把握
・一人になれる場所が必要か?  ・水回りを二世帯で使うことにストレスはないか?
・音の問題はどうか?      ・親子であっても見たくないもの・見せたくないもの
・来客などそれぞれの世帯での新築後の家を通じての人付き合いは?

 

などのような視点で、

①もし「一緒に」がストレスを伴うと感じたら、まず【分離型 二世帯住宅】がいいでしょう。

②もし双方が許されるなら、どこなら共有にできるか?で【部分共有型 二世帯住宅】へ

③もし、全員の合意があるならば【完全同居型 二世帯住宅】へ

 

このような流れで、家族皆で話し合いを進めると

スムーズに二世帯の種類が決まることが多いようです。

 

❹ 空間の構成種類を決めましょう!

・敷地条件、周辺環境や音を気にするご家族がいらっしゃるかどうかをもとに、

【上下でつながるタイプ】もしくは【横で繋がるタイプ】かを決めていきます。

 

他にも、中長期間での空間の活用方法、

ご家族様の多様な条件や要望によってどのタイプでいくのか決めていきます。

 

❺ そしていよいよ、間取りプラン、資金計画、スケジュールの組立てをしていくことができます。

 

 

まず最初の計画段階で、「二世帯家族同士の合意形成」がしっかりできていれば、

なんだか大変そうな二世帯住宅の家づくりも、段階を追って順調に進んでいくようです。

ぜひ、ご参考にされて下さい。